建設テック会社の求人とは?仕事内容や年収について解説
建設・不動産 転職成功ノウハウ
2024.11.14
建設テック会社に就職したいと思っても、実際はどのようなことが求められるのかいまいち分からない人も多いでしょう。建設テック会社はどのような求人を出して、どんな仕事内容と給与で募集をかけているのでしょうか。
そこで今回は建設テック会社の実際の求人例を見ながら、仕事内容や特徴を理解していきましょう。今後建設テック会社で働きたい、転職してみたいと思っている人はぜひ参考にしてください。
建設テック会社の求人の特徴
建設テック会社の求人には、その業界特有の特徴がいくつかあります。
- ・スタートアップ企業(創業10年以内)の会社が多い
- ・多彩なキャリアの出身者が集まっている会社が多い
- ・事業はアーリーステージで安定した収益を確保するためにセールスに力を注ぐ会社が多い
- ・将来的にはIPOを目指しポストが増えることも容易でJOB型のキャリアが実現しやすい
また、建設テックにある募集ポジションには以下の求人ポジションが多くあります。
- ・セールス(一般)
- ・ハイタッチセールス(大手企業向けのセールス)
- ・コンサルティング
- ・カスタマーサクセス
- ・購買、調達
- ・システムエンジニア
- ・開発PM
- ・管理部門(人事、経理、総務など)
以下では、建設テック会社の求人の主な特徴について詳しく見ていきます。
業界未経験の求人企業が多数
建設テック業界はまだ歴史が浅いため、業界経験者の方が圧倒的に少ないです。よって、他業界で培った業務経験を活かしている方が多く活躍されています。
例えば、セールスなどは新規顧客開拓がメインとなりますので、他業界でテレアポや提案営業などで活躍されていた方が建設テックでも活躍しております。
選考基準もスキル重視よりもポテンシャルを重視した採用が多いのも特徴で、どのような経験や努力をアピールすべきかエージェントに相談してみると良いでしょう。
建設業界知識・経験が活かせるポジションもある
一方で建設業界で活躍されてきた方への期待も大きく、多くのチャンスがあります。
【期待される経験や知識】
- ・建設現場のアナログな課題認識を共感できる方
- ・建設現場にシステム導入する苦労(アクティブな利用が少ない)と粘り強いサポートが理解できる方
- ・テクノロジーは従来のアナログな業務フローをシェアする役割なので、従来の専門的な業務フローを理解できている方
- ・建設業界への人脈があり、双方の信頼関係を持っている方
このような課題感はデジタルネイティブな若い世代ほど強く、若い世代ほど建設テックへの転職が増えています。
一方で、建設業界の経験者は計画的に活動することが仕事の柱なので、イノベーションや新たな課題特定をすることに慣れていない方も多く、ベンチャー企業の風土に苦労することも聞きます。
どのような違いがあるのか、エージェントや企業面接時に質問するなどして、理解されると良いでしょう。
実務経験を必須としている場合もある
特定の技術的な役割や高度な専門性が求められるポジションでは、実務経験が必須条件となる事もあります。
例えば、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の専門家や、特定のソフトウェア開発スキルを持つエンジニア、大規模なアセンブリが利用できるCADスキルがあるといった場合、その技術やツールに関する深い知識と実戦経験が求められます。
また、ハイタッチセールスといったポジションでは建設業界での法人営業経験から人脈や提案手法まで難易度の高い営業経験が活かされ、年収も1000万円前後で募集をされております。
即戦力としてプロジェクトに貢献できる人材を探している企業は多いので、こちらも大きなアドバンテージになるでしょう。
未経験者も経験者も共通して言えることは、社会貢献(課題解決)への強い情熱を持っている方が採用されています。彼らは過去の実績より未来への課題をともに解決できる方と一緒に働けることを希望しています。ご経験や学歴に関わらず、熱い情熱やエネルギーを求められています。
建設テック会社での主な仕事内容
入社して1ヶ月前後くらいは商品研修や営業同行などからスタートする企業が多く、入社時は出勤をすることが多いです。
ある程度、仕事のスケジュールが業務メインになってきたら、直行直帰やテレワークで活動している方も多く、業務時間もフレックスでJOB型のビジネススタイルも特徴です。それでは主な職種の仕事内容を紹介していきます。
セールス
アーリーステージのスタートアップ企業においてはとても重要なポジションで求人数も多いです。
- (対象者)
- ・20代がメイン
- ・業界に関わらず法人営業経験や提案営業経験を対象とした求人が多い
- (仕事の特徴)
- ・顧客のリード獲得(アポイント設定、新規開拓、反響対応など)
- ・商談
- ・提案
- ・契約
- ・導入プロセス計画や運営
カスタマーサクセス
導入企業も増えてきているので、増員している求人も増えてきました。
- (対象者)
- ・20代、30代がメイン
- ・通信機器、システムやアプリケーションの商材を扱う仕事をされてきた方が好まれる
- (仕事の特徴)
- ・オンラインでの問い合わせ対応と連絡や解決対応
- ・導入の講義型セミナーの実施
- ・建設会社の業務を請け負ったりして代行して業務をしている会社もあり
- ・問合せのあった課題を整理して、システム開発部門とシステム改善を協議
システムエンジニア
システム開発のポジションも多く、経験者を中心に募集されています。
- (対象者)
- ・20代、30代がメイン
- ・クラウド型のシステム開発経験者(2年以上が多い)
- ・python、Java、C#、Node.js、Vue.js、ASP.Net、VB.Net、PHP
- (仕事の特徴)
- ・5~6名チームで参加するため、経験豊富な自社PMから上流工程のスキルも学べます
- ・クラウドサービスの調査、検討、提案
- ・システム設計、構築、実装
各ポジションでの年収
建設テックにおける年収は、400万円から1000万円超と幅広くありますので下記を参考にしてください。
【ボリュームゾーン】
- ・20代メンバークラス:年収400万円~550万円
- ・30代経験者、マネージャークラス:年収700万円~900万円
- ・即戦力やコンサルタントクラス:年収1000万円程度
個人差はありますが転職による大きな年収UPは少ないかもしれません。ただし会社によっては昇給が年に2回以上などJOBや成果に対して年収の階段も早く駆け上がることもできます。
早くして成果を報酬に繋げたい方には魅力的な制度だと思います。
建設テック会社の求人についてまとめ
今回は建設テック会社の求人例から、仕事内容や年収について解説しました。
建設テック会社は基本的に年齢や経験とともに年収が上がるので、長く勤めると良いことが多いです。ぜひ、この機会に転職エージェントに相談してみて、自分にはどんな会社が合うのか、働きやすい職場はどんなところかを聞いてみましょう。