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施工管理のイメージが変わる?3K→新3K満たす転職について解説

建設・不動産 転職成功ノウハウ

2024.07.23

施工管理のイメージが変わる?新3K満たす転職について解説

かつては施工管理を含む、建築現場などの体力仕事は「キツい・汚い・危険」の「3K仕事」と言われていました。今でも同じようなイメージを持っている方も多いでしょう。では、実際に施工管理の仕事は現在でも3K仕事なのでしょうか。

この記事では、現状の施工管理の状況や3K仕事と思われてしまう現場の課題と、その課題を解消するためのポイントを解説します。さらに、「キツい・汚い・危険」の3K現場から「給与・休暇・希望」を実現する「新3K」を満たす会社への転職を成功させるポイントも考えていきます。

ホワイト企業は存在するのか?

就業規則

新3Kの職場に転職したいと考えた場合、そもそも施工管理として働くことのできる土木建築業界にホワイト企業があるのかという問題があります。

ホワイト企業である条件に関しては、働く方それぞれに考え方があるでしょう。同じ企業に対して、ある方はホワイトだと言っても別の方はブラックだというケースも考えられます。しかし、誰の目から見てもブラック企業と言われる企業も確かに存在します。なかには、厳しい現場をいくつも掛け持ちしたり、休みも給与も少ないといった会社もあるでしょう。

こうした現状を改善しようと、国をあげて施工管理の職場環境をより良くする取り組みを行っています。こうした取り組みについて解説していきましょう。

給与

建築現場で働く作業員全体の賃金アップは、新3Kの「給与」の部分で大切な要素です。そのために必要なのは、工事全体の費用をアップすることです。それに関して「一般社団法人 日本建設業連合会」では「労務費見積り尊重宣言」を行っています。

「労務費見積り尊重宣言」
「日建連会員企業は、建設技能者の賃金を全産業労働者平均レベルに近づけていくため、一次下請企業への見積り依頼に際して、内訳明示が進んできている法定福利費に加えて労務賃金改善の趣旨に叶う適切な労務費(労務賃金)を内訳明示した見積書の提出要請を徹底し、当該見積りを確認した上でこれを尊重する。」

引用元:一般社団法人 日本建設業連合会

分かりやすく解説すると、工事作業において下請け企業は施工管理者など作業員の技能に見合った金額を見積もりに計上すること、そして元請け企業はその見積もりを最大限「尊重」するという宣言です。下請けの労働者にも適切な対価が支払われるように、各企業がこうした宣言を遵守して取り組んでいます。

休日

建築や土木の現場作業員や施工管理者が、しっかりと休日を取れるような施策にも取り組んでいます。それが国や自治体が行う公共工事においての、「週休2日対象工事」のモデル工事の実施です。

モデル工事となった現場は4週8休を実現させ、施工管理者を含む現場作業員がしっかりと休日を確保できるようになっています。このモデル工事は民間工事でも行われており、将来的にはすべての現場において、週休2日が当たり前となることを目指しています。

希望

建築・土木現場の「キツい」を解消し、施工管理者を含めた現場作業員の希望となるのがIT技術の投入です。これまで、作業員の感覚や経験をもとに行っていた作業工程にIT技術を投入し、より安全性や品質向上を目指す取り組みです。

こうしたIT技術を採り入れた現場の安全管理・品質管理を「ICT施工」と呼び、国土交通省が中心となってICT施工の導入が検討されています。IT技術をうまく現場に落とし込むことで、安全性や品質の向上はもちろん、工期短縮も実現し、より生産性を高めるための活動が始まっています。

新4K

建築・土木の業界における新3K「給与・休暇・希望」に「かっこいい」を加えた新4Kの実現を、建築土木業界は目標として掲げられています。

2018年頃までは4つめのKとして「きれい」という単語が意識されてきましたが、2024年現在では「きれい」という意味も含めた上での「かっこいい」という表現に変わりました。

日進月歩で発展するデジタル化の波を建築土木の現場にも上手に採り入れ、さらなる現場の変革を目指し、若い方たちが現場作業員を見て「かっこいい」と思えるような職場環境作りを目指しています。

なにを指してホワイトと思えるのか?

パソコンを見ながら考える男性

最初にも触れましたが、ホワイト企業という言葉に明確な定義はありません。一般的には給与が高かったり、ライフ・ワーク・バランスが理想的だったり、仕事にやりがいを感じるなどが条件と考えられますが、どれもあやふやな基準で明確な条件はないというのが現実です。

その企業がホワイト企業かどうかを決めるのは、あくまでも働いている方自身ですので、転職してホワイト企業を目指すという方は世間一般の評価にとらわれず、自身が重視する条件においてホワイトかどうかを考えるべきでしょう。

給与は少々低くても休暇が充実しているほうがいい、休暇は少なくても仕事にやりがいを感じることが大切など、人それぞれ感じ方や考え方は違うので、自分にとってのホワイト企業を見つけるようにしましょう。

3Kから解放!施工管理の共通課題

施工管理者を含む建築土木の作業現場が「3K」と呼ばれるには理由があり、それは多くの現場で共通しているのも事実です。3Kと呼ばれる理由をいくつか紹介しましょう。

・休みや連休が取りづらい
・人間関係トラブルによるストレス
・常に危険と隣り合わせ
・給料を上げたい

これらの問題に関して、どのような対策があるのかという点を解説していきましょう。

休みや連休が取りづらい

建築土木の現場作業員における、大きな問題が休みの取りにくさです。国の調査によると働きすぎが問題になり、2024年に法改正が行われた運輸業界と比較しても大差ないほど休日が少なく、また連休が取りにくいという問題があります。

こうした問題の解決は、なにより自身が社内で動くしかありません。上司に直接休日の要望を出す、部署の異動願いを出すなど、休日が取れない状況を打破するか別の部署に移動するのが良いでしょう。

それが叶わないのであれば、残された手段は転職です。さきほど紹介した通り2024年現在、建築業界全体で新3K実現に向けて官民一体となって努力しています。休日をきちんと確保してくれる企業も増えていますので、こうした企業に転職するというのが最終手段であり、最善の策といえるでしょう。

人間関係トラブルによるストレス

土木や建築の現場は1社の従業員だけではなく、下請け企業も含めていろいろな会社から従業員が集まります。施工管理者はこうした多くの作業員全員とコミュニケーションを取りつつ、現場作業を円滑に、そして工期に間に合うように調整する必要があります。

現場で作業する方の多くは職人であり、いわゆる職人気質で付き合いにくいタイプの方がいるケースもあるかもしれません。こうした方々とコミュニケーションを取ることをストレスに感じることもあるでしょう。現場でトラブルが発生すればなおさらです。

こうした人間関係のトラブルを解決するためには、コミュニケーション能力の向上が重要です。また、上司や関係各所との緊密に連絡を取り合い、トラブルを未然に防ぐことも欠かせません。

いずれの仕事に就いても、人との関わりがあるため少なからず人間関係に悩むケースはあるでしょう。その中で、建設現場はプロジェクト規模によるものの、関わる人数が多いため、ストレスと感じるケースが多いかもしれません。

常に危険と隣り合わせ

建築や土木の現場が危険であるのは、避けられない事実です。ケガをするような状況や、取り扱いを間違えればケガをするような工具が多いのが現場ですので、ある程度の危険性は避けられません。

そのような中でも危険性を排除し、安全性を確保するためにはルール作りが重要です。作業現場の安全確保も施工管理者の重要な役目の一つですので、しっかりとルールを策定した上で作業員全員に周知徹底して安全性を確保しましょう。

今の会社でその実現が難しいというのであれば、作業現場の安全確保や職場環境の整備に力を入れている企業に転職するのもひとつの選択肢です。

給料を上げたい

建築や土木の作業現場で働く方の平均年収は、給与所得者全体の平均年収よりも高い傾向にあると言われています。とはいえ、その分休日が少なく危険度が高いのも事実です。さらに、いわゆるブラック企業と呼ばれる会社の中には給与が少ない、昇給しないといったケースもあるでしょう。

給与面の待遇改善のためには、自身がしっかりと主張することが重要です。どれだけの経験があってどのような資格を持っており、どのような業務をしているのかといった点を主張し、会社と交渉する必要があります。

それでも給与が上がらない改善されないというのであれば、そもそも労働条件の良い会社に転職するのもひとつの方法です。求人情報などで給与面も含めて待遇や条件を確認し、今以上の条件で働ける職場を探してみましょう。

新3Kを満たす転職成功のポイント

「給与が良い」「休暇が取れる」「希望が持てる」という新3Kを実現するためには、今勤めている会社の体制を変えるか転職の二択しかありません。従業員の立場で会社を変えるのは簡単ではないというのであれば、思い切って転職も正しい選択といえます。

転職を考える場合、自分ひとりで思い悩むのは時間の無駄です。とくに建築業界の転職に強い転職エージェントに相談すれば、早いタイミングでの解決に繋がるでしょう。

また、自身のキャリアや経験などを冷静な第三者の目線で判断してもらうという点でも、転職エージェントの活用はおすすめです。とくに建築業界に特化した転職エージェントであれば冷静にキャリアを判断し、転職希望者に最適な転職先を探してくれるでしょう。

自身のキャリアや希望条件を伝えることで、より確実に新3Kを実現できる転職が叶うでしょう。

新3Kを満たす転職のまとめ

建築業界は職場環境の新3Kを実現すべく、行政とともにさまざまな取り組みを行っています。そのため建築業界は、今後より良い方向に進んでいくことが予想されます。こうした取り組みを遵守し、真摯に職場環境改善を考えている企業はホワイト企業と呼べるでしょう。

しかし、ホワイト企業というものには明確な定義はなく、働く人それぞれがどう感じるかが重要です。ホワイト企業を目指して転職する場合、自身にとってのホワイト企業の定義を考えて転職先を探すのが重要です。

自分ひとりで転職先を探すのが難しいのであれば、迷わず転職エージェントを活用しましょう。建築業界に特化した転職エージェントに相談すれば、自分にとって最適の職場が見つかるでしょう。

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