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施工管理に向いてない人とは?向いている人と特徴を比較

建設・不動産 転職豆知識

2023.11.13

施工管理に向いている人と向いていない人の比較

施工管理は需要の多い建築業界の業務において、生産性や品質、安全性の向上に欠かせない重要な役割です。こちらでは、施工管理とはどのような仕事なのか、向いている人と向いていない人の特徴、メリットやデメリットなどについてご紹介していきます。

施工管理とは?

チェックをする現場監督

施工管理とは、現場だけでなく役所への手続きや予算のチェックなど、工事に関わる全ての内容について管理する仕事です。具体的な仕事内容は、現場の作業スケジュールや重機の手配、納期の管理などを行う「工程管理」、作業員の安全確保のために設備や環境、機材を整える「安全管理」、設計図や仕様書を基に材料や成果物の品質を確認する「品質管理」、予算内におさめるために人件費や材料費の原価計算を行う「原価管理」などが挙げられます。

無資格、未経験者でも施工管理の仕事をすることはできますが、将来的に現場責任者、施工管理者として働くことを考えているのであれば、国家資格である施工管理技士の資格を取得しておいた方がよいでしょう。施工管理は現場監督と混同されることも多いですが、現場監督が現場の管理のみを行っているのに対し、施工管理は現場だけでなく、その工事全体の管理を行うことになりますので、作業が多岐にわたります。

施工管理に向いてない人の特徴は?

施工管理に向いてない人はどのような特徴を持っているのでしょうか。

まず、施工管理は取引先や施主、職人と常にやり取りをしながら作業を進めていく仕事です。安全性の確保やスケジュール通りの作業、トラブル対応など、いずれも周囲の人との信頼関係や正確な情報のやり取りがあって初めて成り立ちます。そのため、他責にする癖がある人や責任感のない人は、あまり向いていないでしょう。

どの仕事にも当てはまりますが、聞き取りや説明が苦手な人も、施工管理には向いてない人といえるでしょう。相手の希望や状況を正確に聞き取り、こちらの指示の意図や詳細な内容を伝えるためには、コミュニケーション能力だけでなく、情報の伝達能力も必要です。

また、リーダーシップに乏しい人もおすすめできません。規模が大きくなるほど、作業に関わる人が増えていきますので、全体の管理や細かい指示出しが必要になります。きちんと部下が指示に従えるような人でなければ、指示が正確でも実際に成果が出ないこともあるでしょう。

体力があっても、残業や休日出勤を嫌がる人には向いていません。企業にもよりますが、施工管理はやりがいがある分、担当する範囲が多岐に渡り仕事に費やす時間が長くなりやすいため、ワークライフバランスを求める人とは合わないでしょう。ただし、近年の働き方改革によって、長時間労働は改善されつつあるため、業務効率化などに取り組む企業を探すことが重要です。

また、現場によっては寒暖差が激しい地域に出向くこともありますので、健康であることも重要です。体力があっても病気にかかりやすい人は、施工管理に向いていない可能性があります。

精神面で言えば、悲観的な人、マイナス思考に陥りやすい人にはあまり向いていません。施工管理は何らかの問題が発生することも多く、その場で感情的にならず冷静に仕事をする能力が必要です。マイナス思考に向きがちな人は、判断に時間がかかったり、冷静な判断ができなくなったりすることがあるかもしれません。

また、優柔不断な人にもおすすめできません。施工管理は常に状況を確認し、予定と異なる状況下では適切に指示する必要があります。このような判断力、決断力が不足している人には難しいでしょう。

能力面では、マルチタスクができない人には向いていません。施工管理は工程管理、品質管理、安全管理、原価管理を行う必要がありますが、一つの作業に没頭しすぎず複数の状況を常に確認し、優先順位をつけていく能力が必要です。

加えて、施工管理ではデスクワークも多いです。基本的なパソコン操作や計算能力がなければ、業務がスムーズに進みにくくなるでしょう。

しかし、どの仕事においても最初から完璧な人はいません。ここで紹介したような特徴を持っている人でも、次の章で挙げるスキルを磨いていけば施工管理として立派に活躍できる可能性があります。

施工管理に向いている人の特徴は?

では、逆に施工管理に向いている人はどのような特徴を持っているのでしょうか。

まず、施工管理は業務全体を見渡して適切に現場の作業員を動かしたり、発注元のクライアントと打ち合わせたりする必要がありますので、コミュニケーション能力は必要不可欠です。勤続年数や立場が上の相手に対しても調整役を務めることがあるため、聞き取りや伝達力を鍛えましょう。

そして、現場をスムーズに動かすためにはリーダーシップも重要です。部下からの信頼が得られなければ、指示が通りにくく、報告も上がりにくくなります。また、施工管理者への不信感や不安があると、作業効率自体も下がってしまいますので、計画通りに工程が進まなくなる可能性もあります。

また、作業中は予測していなかったトラブルや問題が発生することもあるかもしれません。そんな時には施工管理が状況を判断し、適切な指示を出す必要があるので、判断力や問題解決能力が求められます。

同様に、現場では事故が発生する可能性を常に考えなければなりません。そのため、危険を予測し、事前に察知する危機管理能力も求められます。

何事もない状況でも、現場に大きな負担を与えずに作業を進めていく必要があります。そのため、施工管理ではスケジュールの進捗状況を常に確認するスケジュール管理能力や、複数の部署で進捗を確認・判断できるマルチタスク処理能力も大切です。

施工管理の職業に就くメリット・デメリット

ガッツポーズをする現場管理者

施工管理の職業に就くメリットやデメリットは何でしょうか。

メリット

まず、大きなメリットは比較的安定した職業であることです。施工管理は請けた工事全体を取り仕切る仕事なので、一般的に平均年収が高くなっていますし、インフラの老朽化による改修や、首都圏を中心とした都市の大規模な再開発などで需要が常にあるため、将来性もあるでしょう。基本的に無資格、未経験者でも挑戦することは可能ですが、資格を取得すればさらに立場が高くなり、年収も上がりやすいです。施工管理の経験を経ることでスキルアップできますので、転職するときにも有利に働くでしょう。

また、近年ではITシステムが導入されたことにより、スケジュール管理や現場とのリアルタイムのやり取り、データの共有などが容易になっています。進捗状況の確認や状況に応じた判断がしやすくなり、心身の負担が軽減されている点も大きなメリットです。もちろん、プロジェクトが完成した際のやりがいや達成感が大きいことも魅力の一つと言えるでしょう。

デメリット

その一方で、デメリットもあります。施行管理は現場の状況を常に把握して判断や指示出しをしなければならないため、残業があったり、休日が少なかったりする企業もあります。
特に、繁忙期は精神的な負担だけでなく、体力面でも負担が大きいと感じることもあるでしょう。また、現場では危険な環境下で確認作業をしたり、作業員と意見が合わないケースもあります。慣れないうちは、きつい仕事だと感じる人もいるでしょう。

加えて、キャリアアップのためには資格の取得が欠かせません。例えば、公共工事で主任技術者や監理技術者になるには、国家資格である土木施工管理技士の資格が必要です。
働きながら資格の取得を目指すことになるため、キャリアアップを考えるならきちんとしたスケジュール管理と、仕事以外にも勉強時間の確保が必要になることは理解しておくと良いでしょう。

ただし、デメリットのうちの労働環境面は働き方改革によって改善されている企業も多く、転職をするうえではそのような取り組みを進めている企業の情報を求人エージェントなどに聞くと安心して働くことができるでしょう。

施工管理に向いてない人についてまとめ

このように、施工管理は性格的に向いている人、向いていない人の特徴がはっきり分かれる仕事です。やりがいがある仕事ですが、求人に応募する前にメリットやデメリットを確認して、自分に合っているのか判断しましょう。また、施工管理の仕事に本格的に転職を考え始めた人は、転職エージェントを活用してサポートを受けながら転職活動を進めるとよいでしょう。

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