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意匠設計はしんどい?仕事のやりがいや転職先の選択肢について解説

建設・不動産 転職豆知識

2024.01.16

意匠設計はしんどい?

「意匠設計の仕事がしんどい」「転職を考えたい」などとお悩みではありませんか。今回は、意匠設計者の口コミから「しんどい」と感じる理由を深掘りしていきます。また、意匠設計のやりがいや転職先の選択肢についても解説します。

「意匠設計の仕事がしんどい」と感じている方は、ぜひ最後までご覧ください。

意匠設計の仕事がしんどい理由とは?口コミを調査

資料を基に打合せをする二人

はじめに、「意匠設計の仕事がしんどい」「意匠設計の仕事をやめたい」と感じる理由について、口コミを調査して表にまとめてみました。

年代・性別勤務先勤務年数しんどい理由
20代後半・女性意匠設計事務所2年目・自身の技術が追いつかず、土曜出勤や
 長時間勤務になってしまった
・裁量労働制のため、給与が上がらない
20代前半・男性ゼネコン2年目・自分にデザインセンスがない
・お客様との打ち合わせが苦手
・設計事務所との打ち合わせも多く、
 自身の知識不足を感じる事が多かった
20代後半・女性ハウスメーカー3年目・プランニングが苦手
・これまで平日休みだったが、
 妊娠・出産・育児休暇からの復職後は
 土日休みに変えたかった

「意匠設計の仕事がしんどい」と感じる主な理由として、以下の3点が挙げられます。

  • 激務かつ薄給の企業に就職してしまった
  • 人間関係が良くない職場、もしくは連携が上手く取れなかった
  • 自分の技術面に未熟さを感じる

意匠設計の仕事は、法人や個人のクライアントと打ち合わせを行い、建物のプラン作成をするために構造設計・設備設計・他職種との連携が必須です。勘違いされがちですが、意匠設計の仕事ではコミュニケーション力はとても重要です。また、働き方改革が進んでいない一部企業では、特に繁忙期に土日出勤が増えることがあり、拘束時間が長くなる傾向がみられます。注文住宅やリフォームの設計では、クライアントが個人のお客様になる事が多く、打合せが土日になるため平日休みになるのが一般的です。

また、建築士資格を取得していない場合や資格手当が無い場合、企業によっては報酬が少ないと感じることもあるようです。さらに、報酬面は充実しているものの、妊娠・出産・育児というライフステージの変化時に、柔軟な働き方ができるか不安を感じるケースもあることがわかりました。一方、自身の技術面に不安を感じ、「辞めたほうがいいのでは?」と考える方もいるようです。

このことから、転職する際には労働環境や柔軟な働き方ができないブラック企業を避けるために、業界に詳しい転職エージェントを利用するなどして、情報収集をしておくことが重要であるとわかるでしょう。長時間労働の是正や育休・産休など働き方改革の取り組みや、技術者の育成制度が整っている企業選びをすることで、「しんどい」と感じる場面はある程度避けられます。

意匠設計の仕事がしんどいと感じたらどうする?

意匠設計の仕事がしんどいと感じたら、転職が頭に思い浮かぶかもしれません。転職を考える上で、何にしんどさを感じているのかを一度整理してみましょう。例えば、激務で睡眠時間が確保できない状態であれば、休養が必要なケースもあります。その場合、一級建築士の資格をお持ちの方であれば、無理をせず十分に休養を取りつつ転職にチャレンジしてみるのも良いでしょう。

また、一級建築士の資格取得を目指している場合、免許登録には国家試験合格に加えて2年以上の実務経験が必要となります。無理のない範囲で実務経験を積み、転職が有利になる資格取得を優先するのが得策です。

加えて、ライフステージの変化に合わせた働き方を望む場合は、休みが取りやすく福利厚生の充実した職場を探してみるのもありでしょう。前述した転職エージェントを利用すれば、福利厚生や待遇面について相手企業に気兼ねなく確認してもらえます。

もし、「自分には向いてないかも」「意匠設計の仕事がしんどい」と感じたタイミングで、スキルを活かせるような施工管理や検査機関、営業職など、意匠設計以外の道を模索するのもありかもしれません。

意匠設計者が活躍する場

建設現場で指をさす人

つづいて、意匠設計者が活躍する場について解説します。建築業界は、ゼネコンなどの「大型物件を扱う業界」とハウスメーカー・工務店といった「住宅を扱う業界」に分かれています。それぞれの業界で、適した資格を取得した意匠設計者が建築に携わっているのです。

二級建築士・木造建築士には、設計できる建物の規模に制限があるため、S造やRC造の意匠設計に関しては一級建築士がメインとなります。S造・RC造は、一級建築士でなければ設計できない規模の建物が多いためです。

一方、木造住宅の設計は二級建築士・一級建築士がメインとなります。S造・RC造と木造住宅とで求められる主な資格は以下の通りです。

S造・RC造が中心・構造設計一級建築士
・設備設計一級建築士
・一級建築士(メイン)
・二級建築士
・木造建築士
木造住宅が中心・構造設計一級建築士
・設備設計一級建築士
・二級建築士(メイン)
・一級建築士
・木造建築士

どのような建物の建築に携わりたいのかを明確にしてから、就職先および転職先を選びましょう。

意匠設計のやりがい

意匠設計はクライアントとの打ち合わせが多く、構造設計・設備設計・地盤調査の業者・審査機関・施工業者など、あらゆる人とやり取りを行います。プロジェクトリーダーとして他職種と連携をとりながら、1つずつ問題解決をしていき、クライアントの希望する建築物のプランを作り上げるのが意匠設計の役割です。

業務範囲が広く大変な仕事ですが、建物が完成したとき・クライアントに感謝されたとき・新たにお客さんを紹介してもらえたときに、やりがいを感じられるでしょう。

また、建築業界は今後全国的に再開発やインフラ改修などで需要が高まっています。意匠設計においてもその需要が増加しており、様々なプロジェクトを経験できるチャンスが広がりつつあるのです。例えば、再開発で地域の新たなランドマークとなるような建物のデザインに携わるなど、何十年も残るような充実感のある仕事を経験することができるでしょう。

意匠設計の年収

ここで、意匠設計の年収についてみていきましょう。求人ボックス 給料ナビのデータによると、意匠設計(正社員)の仕事の平均年収は約522万円であり、日本の平均年収※よりも高い傾向にあるようです。(※国税庁による令和3年分の民間給与実態統計調査では、日本の平均年収は443万円となっています。)

意匠設計の派遣社員の平均時給は1,943円、アルバイト・パートの平均時給は1,078円であり、地域別で比較すると平均年収および時給の水準が高いのは近畿地方という結果が出ています。

年収を上げるには?

企業によりますが、大手事務所では年齢に比例した昇給制度がみられるのに対し、数名で構成される設計事務所では給料が上がりにくい傾向があるようです。また一般的に、一級建築士や二級建築士を取得すると資格手当に期待ができるでしょう。

事務所によっては一級建築士の取得により、2~5万円程度の資格手当をつける取り組みもあるようです。また、転職する際にも、一級建築士の資格を取得していれば有利になるでしょう。これらのことから、意匠設計者としての年収を上げるには、建築士資格の取得や、各種手当が充実している企業への転職がポイントとなります。

意匠設計はしんどい仕事なのかについてまとめ

今回は、意匠設計はしんどい仕事なのかどうかを調査しました。意匠設計はプロジェクトリーダーを務めることが多く、打合せも増えるため、コミュニケーションが苦手な人や段取りや進捗を考えて仕事をするのが苦手な人には厳しい職場環境と感じたりするようです。

意匠設計者の活躍の場は多岐に渡るため、自身がやりたい仕事を明確にし、条件の良い求人を探してみるのも1つの方法です。意匠設計の仕事がしんどいと感じる理由が職場環境にある場合は、思い切って転職エージェントの力を借りつつ転職活動をしてみましょう。

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