不動産DX営業とは?仕事内容や給与などを求人例とあわせて紹介
建設・不動産 転職豆知識
2024.12.19
不動産業界において、DXの導入が推進されています。DXの推進によって、業務効率化を図れる点が魅力的です。
特に、人材不足が叫ばれている不動産業界において、業務効率化によって働きやすい環境を整えて、人材を流出することを防止しなければなりません。まだまだ導入事例は少ないもののDXを取り入れて改善を図るケースが増えています。
そこで、DX関連のシステムを顧客に提案する不動産DX営業に注目が集まっています。では、不動産DX営業とはどのような職種なのでしょうか。
本記事では、不動産DX営業の仕事内容や給与などを、求人例とあわせて紹介します。
不動産DX営業の求人例
ここでは、2024年8月時点で募集されている、不動産DX営業の求人例を5社紹介します。実際にどのような求人内容となっているのかを、良く確認しましょう。
A社
職種 :プロジェクトマネージャー(インフラ領域)
雇用形態:正社員
残業 :月30時間
賞与 :年1回
年間休日:123日以上
仕事内容:決済サービスの導入企画提案/活用企画提案
給与 :月給50万円~70万円、能力・経験によって変動
この求人では営業担当を募集しています。不動産会社の売買に関わる契約回りに対して、業務効率化を目的とした自社開発サービスの拡販が狙いです。業界初のDXサービスとなる関係もあり、売上が好調かつ引き合いが非常に多いサービスとなります。
不動産業界において従来からの課題となっている、煩雑な契約書類関連の電子化や事務作業削減を図ることができるシステムとして注目を集めています。ITに関連する営業やディレクション経験が必須となるものの、特に資格は必要ありません。また、フレックスタイムやリモートワークによる勤務も可能となっており、より自由に働きたい人にもおすすめの職場となっています。
B社
職種 :不動産営業職
雇用形態:中途社員
残業 :月20時間
賞与 :年1回
年間休日:123日以上
仕事内容:Webサービス系、管理関係
給与 :月給30万円~45万円、能力・経験によって変動
この求人でも不動産の営業職を募集しています。応募の際にはスキルとして宅地建物取引士、不動産鑑定士、不動産コンサルティング技能者などの資格が必要と記述されています。
不動産に関する一定の知識を持つ人材を募集しています。社内イベントの開催や社内表彰制度、託児所の設置など、全社員が意欲を持って働ける福利厚生が整っているのが特徴です。
C社
職種 :SaaSモデルの法人営業
雇用形態:正社員
残業 :月45時間
賞与 :年2回
年間休日:120日以上
仕事内容:住宅会社向け営業支援システムやDXコンサルティング
給与 :月給30万円~40万円、能力・経験によって変動
この求人はオンボーディング、カスタマーサクセス、新システムのクロスセル・アップセルが可能なスタッフを募集しています。解約率の改善を手始めに、顧客から得られる利益の最大化に向けてチーム戦略の企画立案・実行に至るまで、裁量を持って業務可能です。
不動産業界を変えたいという想いを持つ社員が多く、セールスフォース導入や他ICTの活用も積極的におこなっており、生産性の高い環境が整っています。不動産売買仲介営業の経験または注文住宅営業の経験が必須となるため、一定の不動産に関する経験が求められています。
D社
職種 :プロダクトマネージャー
雇用形態:正社員
残業 :月30時間
賞与 :年1回
年間休日:120日以上
仕事内容:不動産売買・管理、領域に関するITサービス
給与 :月給45万円~60万円、能力・経験によって変動
この会社の求人は、コアメンバーとして活躍し、会社・事業を更に成長させて共に作り上げるメンバーを募集しています。具体的には、SaaSプロダクトの営業職として、 不動産の売買に関連するお客様に対して、自社の製品やサービスで役に立てるお客様を特定してプロダクトを通じてお客様の課題を解決できるスタッフ像が求められています。
SaaSプロダクトの販売ノウハウや経験を積んでキャリアアップを目指すことが可能なポジションであり、魅力的な求人となっています。
E社
職種 :経営企画・事業企画系
雇用形態:正社員
残業 :月30時間
賞与 :年1回
年間休日:125日以上
仕事内容:新規領域でのBtoBのSaaSプロダクトの企画や各種分析
給与 :月給70万円~80万円、能力・経験によって変動
この求人は次期幹部候補も発掘するための求人です。そのため、求められるスキルは非常に多く、実際の業務もハードであると予測されます。その反面、待遇・福利厚生はホワイト企業と呼んで遜色なく、給与面も満足できる値が提示されています。
求められるものとは
不動産DX営業に対して、求められるものとして以下が挙げられます。
- ・経験
- ・資格
それぞれの項目について、詳しく解説します。
経験
既に何らかの法人営業経験があれば、選考に繋がる企業があります。一方で、不動産業界の営業経験が必要な企業もある。
DX化が重要視されている昨今、業界知識のある即戦力の方が重宝される傾向にあります。DX化を進めたとしても、デジタルツールを使いこなせなくては意味がありません。
たとえば、データベースを構築したとしてもそのデータベースを使いこなせる知識と経験がなければ意味がありません。また、内見をVR対応できる仕組みを採用しても、コンテンツの作成スキルが必要です。
以上のように、不動産DX営業については基礎的なITに関する知識と使いこなせる経験が重視される傾向にあります。
資格
不動産DX営業に対しては、基本的に資格はなくても問題ありません。ただし、ITに対して抵抗がないことが重要です。
DXに関連する資格として、以下があると役に立つ場合があります。
- ・DX検定
- ・デジタルトランスフォーメーション検定
- ・+DX認定資格
- ・ITパスポート
- ・DS検定
- ・G検定
- ・基本・応用情報技術者試験
- ・ITストラテジスト試験
- ・プロジェクトマネージャー試験
- ・ITコーディネータ試験
- ・データベーススペシャリスト試験
- ・AWS認定試験
- ・Python3エンジニア認定試験
- ・AI実装検定
ただし、あくまでも不動産DX営業はシステムの開発ではなく提案業務となるので、マストとなる資格はありません。
不動産DX営業の年収
不動産DX営業における年収は、基本的には不動産営業と変わりありません。不動産営業という観点で言えば、平均年収は430万円程度と言われています。
これは、日本の平均年収と比較した場合に低い傾向にあるのです。月給で換算した場合は36万円程度、初任給は21万円程度が相場となります。
ただし、まだ不動産業界では2割程度の企業しか導入していないDXは、今後成長が見込まれている分野と言えます。これによって、多くの契約を得ることで高く評価されている可能性があり、平均よりも高年収を得ることも可能です。
また、不動産DX営業の年収を考える上で以下の要素もあります。
比較的目指しやすい
不動産DX営業の場合、不動産知識に加えて、一般的なITに関する知識があると尚良いでしょう。ただし特別必要となる資格があるわけではありません。
営業としてのスキルという観点では、法人営業経験があれば比較的目指しやすい仕事となります。
給与ベースは比較的高めであり、インセンティブが得られる職種もあるので稼ぎたい方にもおすすめです。不動産DX営業で転職先を探している場合、転職エージェントに依頼すればより転職活動を容易に進められます。
管理職候補募集もある
不動産業界の経験があり、マネジメント経験者の場合は管理職候補の求人が出ている場合もあります。管理職候補として転職できれば、より高収入を得られる可能性が高いです。
管理職候補となるためには、高いスキルと経験が必要です。また、良い企業と出会えるかも重要となりますが、転職エージェントに依頼すればより理想の転職先をみつけられる可能性があります。
まとめ
不動産DX営業は、今後不動産業界で普及すると見込まれているDXに関連する商材を中心とした営業活動を担当します。必須となる資格はなく、未経験者でもIT関連の最低限の知識があれば転職も可能です。
年収アップを狙うのであれば、異動や転職を考えても良いでしょう。不動産DX営業として転職をするのであれば、多くの企業を理解しているエージェントに相談するのがおすすめです。
転職エージェントに相談すると、不動産DX営業の求人も多く扱っているので、より理想の転職先をみつけられるメリットがあります。相談は無料でおこなえるので、不動産DX営業を目指す方はお気軽に相談ください。