今までの経験を活かして、商業施設の開発、マンション・オフィス関係・総合・技術職・施工管理などのデベロッパーに転職したい人もいるでしょう。

デベロッパーへの転職を考えている人は、デベロッパーの仕事内容や平均年収について知っておきたいものではないでしょうか。今回の記事で詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

ディベロッパーの求人例

まずは、デベロッパーの求人例をA社・B社・C社・D社・E社で紹介します。デベロッパーの求人をお探しの方は参考にしてください。

A社　

B社

C社

D社

E社

デベロッパー求人の特徴

デベロッパー求人の特徴を2つ紹介します。

• ●資格や経験を要する求人が多い
• ●未経験可の求人もある

デベロッパーへの転職により、キャリアアップ・キャリアチェンジを狙う人は多いでしょう。そんなデベロッパーは営業・技術職・施工管理など、さまざまな仕事があります。ディベロッパーへの転職や就職を考えている方は、デベロッパー求人の特徴をつかんでおきましょう。

また、デベロッパーは総合デベロッパーと専門デベロッパーに分けられ、それぞれで取り扱う建築物が異なることも理解しておく必要があります。

資格や経験を要する求人が多い

デベロッパーの求人は、資格や経験を要するケースが多いです。資格をもっている人、経験を積んだ人は即戦力になるので、企業にとってはありがたく貴重な人材だからです。たとえば、あるデベロッパーの求人では、「就業経験3年以上・不動産業界経験のある方」を求める人材としています。

デベロッパーの経験がある人、宅地建物取引士（宅建）などの不動産関係の資格を取得している人は、デベロッパーへの転職が有利でしょう。

未経験可の求人もある

デベロッパーの求人には未経験可の求人もありますが、ハードルは高いです。年齢制限を設けているデベロッパーが多いため、35歳を過ぎると転職は厳しいものになることもあります。

また、大手の場合は新卒採用が多く、離職率も低いので、中途採用はごくわずかです。しかし、未経験可の総合職を募集する場合もあります。ただ、大手は学歴でハードルが高く、国立や知名度のある私大出身でないと採用されない可能性も考えられるでしょう。

中小のデベロッパー、大手のグループ会社、子会社の場合は、中途採用だと職種ごとの採用が多く、未経験者の採用枠は営業職や事務職です。デベロッパーならではの仕事である用地取得、開発といった職種は業界経験者を募集する傾向にあるので、まずは営業職などで経験を積むと良いでしょう。

ディベロッパーの平均給与

転職や就職を考える場合、デベロッパーの平均給与が気になるのではないでしょうか。ここでは、年齢や立場の違いによって推移する平均給与を調査しました。今回は20代・30代・未経験者・経験者で分けています。

年代別

年代別によるデベロッパーの平均給与を年収で紹介します。

• ●20代：384万円
• ●30代：524万円

性別での年収は以下です。

• ●20代男性：393万円
• ●20代女性：367万円
• ●30代男性：561万円
• ●30代女性：444万円

このようにデベロッパーは、他の仕事より給与が高い傾向があります。デベロッパーは都市開発、マンション開発のような大規模物件の開発や街づくりを担っているため、事業規模が大きいです。その分、利益も大きい傾向があるため、社員の給与も高めになっているのでしょう。

不動産テックの技術への理解

近年、不動産テクノロジー（不動産テック）が注目されており、不動産業界においてもデータ分析、人工知能（AI）、ブロックチェーンなどの技術が活用されています。デベロッパーが不動産テックのシステムやプロジェクトに関わる場合、不動産業界における基本的な知識や業務プロセスに加えて、これらの最新技術に関する理解が求められるのです。

経験別

デベロッパーの経験・未経験による給与の違いとして、初任級の平均月給と正社員の平均月給で比較してみましょう。

• ●初任給の月給：約22万円
• ●正社員の月給：約45万円

このように、デベロッパーは初任給も社員の月給も高い傾向にあります。正社員の年収で見ると、462〜557万円台が多いです。勤務先による給料の違い、スキルによる違いも大きいでしょう。

不動産の幅広い知識が身につく

デベロッパーで働くことで、不動産の幅広い知識を身に付けられます。これらは、大きなメリットになるでしょう。

デベロッパーは土地の仕入れから始まり、建物の管理・運営まで手掛けます。会社の規模によっても異なりますが、たいていのデベロッパーは、仕事の内容ごとに部署があります。所属部署はローテーションすることもあるので、用地取得、販売や管理など、さまざまな仕事を経験できるでしょう。
あるいは、大手デベロッパーに入社すれば、オフィスビル、ショッピングセンター、ホテルなどの土地開発に関わることも可能です。

デベロッパーへの転職に有利な資格・経験

デベロッパーに転職したい場合、求められる資格や経験は異なります。ここでは、一般的に有利と考えられる資格・経験を挙げてみますので、デベロッパーへの転職にお役立てください。

資格

デベロッパーへの転職に有利とされている資格は以下の通りです。

• ●宅地建物取引士（宅建士）
• ●再開発プランナー／コーディネーター
• ●不動産証券化協会認定マスター
• ●不動産鑑定士
• ●マンション管理士
• ●TOEIC（800点以上）
• ●行政書士
• ●司法書士

デベロッパーは、入社するにあたって資格は必要ありません。しかし、資格があるに越したことはないでしょう。資格があれば、自己PRにつながり、努力の成果が見えます。また、努力して資格を取得したことで、自信につながるでしょう。

取得するとよい資格の一つである「宅建士」について説明します。宅建士は宅地建物取引業法に基づいた国家資格で、以下の業務を行うことが可能です。

• ●契約締結前の重要事項の説明
• ●重要事項説明書に記名して押印
• ●37条書面に記名して印鑑を押す

デベロッパーも含む宅地建物取引業者は、業務に携わる人が5人につき1人以上、宅建士を設置しなければなりません。したがって、宅建士を取得していれば、企業にとって大事な存在になるでしょう。

宅建士の受験資格は特に設けられていないので、だれでもチャレンジできます。転職のために勉強して試験に臨むのもありです。合格率は20%を下回る程度ですので、しっかりと勉強の期間を取りましょう。

経験

経験としては、不動産の仕事に携わっていた、ディベロッパーで働いていたなど、不動産業界に慣れているか否かが問われることがあります。

また、デベロッパーには以下の能力が求められます。

• ●協調性
• ●コミュニケーションスキル
• ●企画・運営・営業
• ●マネジメント力
• ●決断力
• ●英語力（海外のお客様がいる場合）
• ●交渉力
• ●チャレンジ精神

デベロッパーの仕事はチームを組んで行うことが多いため、まずはチームワークが大事です。協調性やコミュニケーションスキルはチームワークで仕事をするためにも必要です。

また、企画・管理・営業の能力は、不動産業として働いていくために必要でしょう。また、それらの能力はデベロッパーとしてマンション、ビル、商業施設などの企画や設置などに関わることで発揮できます。さらに、設計などができれば、技術職として働くこともできるでしょう。

マネジメント力、決断力、交渉力、チャレンジ精神はどんな仕事でも大事ですが、デベロッパーにおいては、新しいマンションやビルの建設に関わるため、特に大事です。迷っていては仕事が進みません。常に新しいことにチャレンジしていかないと、ライバルに遅れを取ってしまうでしょう。

まとめ

デベロッパーの転職の場合、大手や中小によって求める人材が異なります。大手は新卒で入ってやめる人が少ない傾向があるため、中途採用はそれほど多くありません。求められるとしても総合職が多いので、未経験者でも求人の対象になります。

中小の場合は職種で募集することが多く、経験者が優遇される場合もあります。ただし、宅建士などの資格があればアピールするのも良いでしょう。

そんなデベロッパーに転職を考えているのであれば、転職エージェントに相談するのもおすすめです。一人で活動するよりも、より効率的な活動方法が見いだされる可能性が大きいでしょう。

デベロッパーは、不動産業界においては給与が高めです。そのため、就職や転職において、デベロッパーを第一希望にする人は多いでしょう。ライバルは多いと考えられますが、転職エージェントの力を借りながら、皆様の納得いく転職先を探してみてください。