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施工管理の1日の流れとは?日勤や夜勤の仕事内容を紹介

建設・不動産 転職豆知識

2023.11.13

施工管理の1日の流れを日勤と夜勤それぞれ解説

施工管理の仕事は日中、夜間などの勤務の時間帯に関係なく、予め決められている工事のスケジュール通りに仕事をこなしていく必要があります。今回は、施工管理の主な仕事を紹介するとともに、日勤や夜勤のそれぞれの1日の流れについて解説します。

施工管理の概要

打合せをする二人の男性

施工管理とは文字通り建設を始めとした工事現場で、実務に携わる技術者達を指揮したり全体を管理する役割を担っている職業のことを言います。トラブルや事故が起こらないように細心の注意を払って状況を見極めるのはもちろん、納期までに完成させるためのスケジュール調整も大事な役目です。

そのほか、書類作成やクライアントへの報告といった事務的な作業も行います。技術者達を統括するという役割から、現場監督と混同されるケースも少なくありません。現場監督が無資格でも就けるのに対して、施工管理は施工管理技士と呼ばれる国家資格が必要になる場合があります。

1日の業務の流れ

現場での管理と机上確認

あくまで一例ですが、日勤の施工管理が出勤して最初に行う業務が朝礼の準備です。建設現場の作業は予め決められたスケジュールに沿って進められるので、毎朝始業前に朝礼を行って1日の流れを現場作業員に説明します。屋根部分が完成する前の基礎工事の時期は屋外での作業が中心になるので、天候の影響で工事が予定通りに進まないケースも珍しくありません。出勤をしたら前日までの仕事の進み具合をチェックして、微調整を行いながら1日の仕事の流れを決めていきます。建設現場の始業時間は8時から830分の間と他業種に比べて若干早めです。施工管理者は余裕を持って準備ができるように、30分前後早く出勤することもあるので7時前後に出勤する場合もあるでしょう。

朝礼を終えて作業がスタートしたら、次は現場の巡回です。巡回は施工部分に不具合がないかの確認だけでなく、仕事の進行状況もチェックします。朝礼で伝えた通りに作業が行われていなかったり、必要な人員が配置がされていないとスケジュールに遅れが出るだけでなく思わぬ事故に繋がりかねません。一ヵ所ずつ細かくチェックをしながらその都度指示を出していくのも、施工管理の大事な役割の一つです。巡回中は、クライアントへ作業の進行状況を報告するために、現場写真の撮影をすることもあります。写真撮影に使う機材は市販のデジタルカメラなどを使用するので高度な技術や知識は不要ですが、ただ撮ればいいというわけではありません。クライアントへの報告が目的なので、手振れなどのミスをしないのはもちろん、伝わりやすさや角度、光の当たり具合を考慮することが大切です。

正午に作業員と共に昼食休憩を取った後は、13時前後に午後の業務に入る前に昼礼を行います。公共事業を始めとした大規模工事では、作業員の数が常時数百人近くいるので部署ごとの情報共有が難しいのが実情です。昼礼は現場で働く全ての作業員に状況を把握させる目的で行うので、午前中の進み具合や午後のスケジュール伝達が中心になります。そのため、作業員が数十人程度で情報共有がしやすい小規模の現場では昼礼が省かれるケースも少なくありません。

午前中が現場中心だったのに対して、午後は書類の作成や打ち合わせといった事務仕事がメインです。打ち合わせでは書類や写真による提示報告だけでなく、実際に現場の視察を行う要望をしてくるクライアントもいます。建設現場は様々な危険が伴うので、細心の注意を払わなくてはいけません。視察の要望があった時は自己判断をせずに、現場の責任者と相談をして安全が確保されていることを確認してから案内します。安全面の確保が難しいと判断された場合は、相手の機嫌を損ねないように丁寧に説明をして理解してもらうのも施工管理者の仕事です。

現場の仕事は夕方17時前後で終了となりますが、施工管理者は作業員が退社した後に1日の成果をチェックしたり書類整理などを行うこともあります。全ての作業を終えて退勤できるのは18時前後であることもあります。

夜勤業務の流れ

夜勤も行う施工管理者は、通しと単発の2種類の勤務に分けられています。通し勤務の出勤時間は、日勤と同じ朝7時前後です。出勤後に朝礼の準備を行って、午前は現場の見回りや写真撮影、午後は書類作成と打ち合わせなどの通常業務をこなします。

17時に現場作業員と共に退勤をしたら、夜勤の時間まではフリータイムなので過ごし方は自由です。夜間の仕事に備えて自宅で仮眠を取るのはもちろん、プライベートの趣味の時間を満喫することもできるでしょう。21時前後から始まる夜の現場作業に合わせて出勤したら、最初に行うのが書類作成です。翌日の大まかなスケジュールを決めたり報告書をまとめます。書類作成が完了したら巡回や作業員への指示などの現場作業を行い、早朝の5時前後に業務は終了です。通し勤務は夜勤明けと翌日が休みとなり、その後再び通し勤務を行って翌日は夜勤といったシフトで働くのが基本となります。

施工管理として働くメリット

ガッツポーズをする男性作業員

施工管理の仕事には、他の業種にはない専門職ならではのメリットも多くあります。

平均年収が高い

施工管理者として働くメリットの一つが収入の多さです。務めている企業や実務経験で若干の違いは出ますが、施工管理者の平均年収は620万円前後と日本の全職種の平均年収を大きく上回っています。高収入が得られる主な理由は、基本給とは別に支給される手当です。24時間稼働している現場で施工管理者として働く場合、昼と夜を兼任する形となるので夜勤手当が支給されます。また、近年では大規模な再開発や老朽化したインフラの改修などの需要も高いため、安定した収入が今後も見込める可能性が高いです。

そのほかにも、国家資格に分類される施工管理技士を取得していれば資格手当も受け取ることが可能でしょう。上級資格の取得やキャリアの積み重ねで、年収が1000万円を超えるケースも少なくありません。高収入を得たい人にとって大きな魅力と言えます。

業務の負担が少ない

建設関係というと肉体労働できついというイメージを持たれがちですが、施工管理は文字通り現場の管理が主な役割です。クライアントとの打ち合わせや現場の巡回、写真撮影などが中心となります。現場での作業は専門の技術者の担当なので、管理者は指示は出せても直接施工に携わることはありません。年齢を重ねても続けることができる点もメリットの一つです。

仕事におけるデメリット

高収入や働きやすさなどのメリットだけでなく、施工管理ならではのデメリットもいくつかあります。

不規則な生活で体調を崩しやすい

24時間体制の建設現場で働く施工管理者の場合は、シフト勤務が基本となるので生活サイクルが乱れがちです。夜勤明けは昼間の時間帯に就寝するケースも多くなるため、外の明るさで十分な睡眠が取れずに寝不足になることもあります。生活サイクルの乱れで体調を崩しやすい点は、夜勤業務のデメリットの一つです。体調に不安がある場合は、転職する際にエージェントを活用するなどして、夜勤のない企業の求人を探すとよいでしょう。

管理者としての責任の大きさ

公共事業などの大規模工事では複数の建築業者が一緒に仕事をする形になるので、意見の相違などでトラブルが起きることもあります。現場を統括する立場にある施工管理者は、スケジュールだけでなく人間関係のトラブルを解決することも大事な役割の一つです。適材適所の配置、進行状況を冷静に見極めた上でのスケジュール調整など、様々な責任を負わなくてはいけません。与えられる役割の多さにやりがいを見いだせる人は問題ありませんが、プレッシャーを感じやすい人は責任の大きさがデメリットになることもあります。

施工管理の仕事は冷静な判断と的確な指示が求められる

現場の統括する責任ある立場である施工管理者は、冷静な判断と的確な指示が求められます。細かい部分まで目を通すのはもちろん、気になった点は、1日の業務の流れの中で都度確認し、的確な指示を出すことが施工管理管理者の大事な務めです。

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