不動産販売営業とは?仕事内容やメリット・デメリットについても紹介
建設・不動産 転職豆知識
2024.12.19
不動産営業の中で、不動産販売営業は自社やグループ会社で所有している不動産や投資用マンションを販売する仕事です。仲介販売営業と違って、あくまでも自社の不動産のみを取り扱うこととなり、若干営業スタイルも異なります。
では、具体的に不動産販売営業はどのような営業スタイルで仕事をするのでしょうか。本記事では、不動産販売営業の仕事内容やメリット・デメリット、年収などについて紹介します。
これから不動産販売営業に転職したい人にとって有益な情報が満載なので、ぜひ参考にしてください。
不動産販売営業の仕事内容
不動産販売営業とは、自社やグループ会社で所有している土地や戸建て住宅、投資用マンションといった不動産を販売する業務を担当します。メインのクライアントは個人となりますが、投資用マンションの販売も取り扱うため、比較的規模の大きな仕事を担当するのが特徴です。
不動産販売営業は、正確には以下2つの種類に分類されます。
- ・住宅販売営業
- ・投資用不動産営業
住宅販売営業とは、仲介営業と違って自社が直接的に顧客に対して住宅商品を販売する特徴があります。住宅販売営業の主な業務の流れとしては、以下となります。
- 1、販売物件の売り出し
- 2、オープンハウスや相談会の開催
- 3、顧客との商談
- 4、住宅ローンの手続き
- 5、契約の締結
- 6、施工の報告と引き渡し
- 7、アフターケア
販売物件の売り出しが主な業務となり、相談会やオープンハウスなどの開催により、魅力を訴求できるかが重要です。また、住宅ローンの手続きなども担当するため、金融に関する知識も必要となります。
さらに、販売した住宅に対して保証が付いている場合、アフターケアも担当するのが特徴です。一方、投資用不動産営業の場合は、以下の流れで仕事を進めます。
- 1、投資家や企業への営業活動
- 2、問合せに対しての反響営業
- 3、買主との商談
- 4、収益プランや運用管理方法の提示
- 5、投資ローンの提案
- 6、契約の締結
- 7、所有権移転の手続き
投資用不動産営業の場合、投資家や資産運用を考えているお客様に不動産を販売する業務を担当します。賃貸・売買仲介営業や住宅販売営業と比較すると、規模の大きな業務を担当するのが特徴です。
また、投資ローンや利回り・投資分析など金融に関する知識が問われ、トレンド情報も常に入手できる人材が求められます。また、営業担当がいかにお客様に信用されるかによっても業績が変化する営業と言えます。
不動産販売営業になるメリット
不動産販売営業を目指すことによって、以下のメリットがあります。
- ・頑張りが収入に反映されやすい
- ・実力主義で評価される
- ・高度な営業スキルが身につく
各メリットについて、詳しく見ていきましょう。
頑張りが収入に反映されやすい
不動産販売営業の最大のメリットが、自分の成果に応じて対価を得やすい点が挙げられます。多くの企業では、不動産販売営業に対して固定給+歩合制度を導入している特徴があります。
頑張って多くの実績を残せば給与に反映しやすいのです。固定給の場合、安定した収入を得られる一方で、どれだけ成果を上げても得られる報酬は一定です。
一方で、固定給に歩合制度が付いている場合は安定して給与を得られるのにプラスして、自分の成果に対する報酬を得られるのが魅力的です。
不動産販売営業に対しての給与体系は、各企業によって考え方が異なります。完全歩合制の場合もあるため、転職を考えている時点で条件面をよく確認しましょう。
実力主義で評価される
不動産販売営業の場合、実力主義で評価されやすいメリットがあります。企業または職種によっては、どれだけ成果を上げても、年功序列の風土があると、評価されにくい場合があります。
一方で、不動産販売営業は歩合制度が導入されているなど、実力主義で評価されやすいのです。学歴・年齢・キャリアに関係なく、自身の実績が評価されることで、給与アップや出世のチャンスが広がります。
特に、目立った学歴がなく年齢も若い人であっても出世できる可能性がある点は魅力的です。
高度な営業スキルが身につく
不動産販売営業の場合、高度な営業スキルが身に付くメリットもあります。不動産販売営業においては、金融に関する法律や制度などの知識が必要となります。
さらに、投資用マンションなどを販売する場合は、資産運用に関する知識も問われます。他にも、ライフプランの相談を受けるケースも多く、保険や税金などの知識があると役立ちます。
以上のように、ほかの不動産営業と比較しても幅広い知識が必要となり、業務をこなしていく中で身に付けられるメリットがあるのです。専門的な知識が必要であることに加えて、高額な商材を販売できるスキルは他業界でも通用しやすい点も魅力的です。
不動産販売営業のデメリット
不動産販売営業を目指す中で、デメリットも意識して慎重に検討する必要があります。不動産販売営業におけるデメリットとして、以下が挙げられます。
- ・ノルマがきつい
- ・給料が安定しづらい
- ・基本的に平日休み
各デメリットの詳細は、以下のとおりです。
ノルマがきつい
営業職において、常にノルマが付きまといます。ノルマを達成できない場合、辛い思いをし続けなければなりません。
不動産販売営業の場合、取り扱う商材が高額なこともあり、ノルマの数値がプレッシャーに感じるケースがあります。また、契約件数としても少ないために、まったく成果が発生しない月もあるのです。
営業職にとって、契約を取り付けることで達成感が得られ、モチベーションを維持できる場合が多いです。その意味で、ノルマがきつくモチベーションも維持しにくい不動産販売営業にデメリットを感じる場合があります。
給料が安定しづらい
不動産販売営業の場合、歩合制の中でインセンティブを採用している場合があります。これは、成果の件数ではなく売上金額の一部を給与に反映させる仕組みのことです。
企業のインセンティブの比重により、給与への影響力が変動します。インセンティブ制度や成果により給与が安定しづらい点は、デメリットとなるでしょう。
特に、完全歩合制の場合は成果が発生しない限りは無給となる可能性もあります。よって、固定給があってインセンティブを得られる企業の方が、安定した収入を得つつ成果に応じた給与を得られるのでおすすめです。
どのような給与体系の企業があるのかを知りたい場合、転職エージェントに問い合わせるのがおすすめです。
基本的に平日休み
不動産販売営業として働く場合、基本的に土日が休みになるケースは稀で、平日休みとなります。これは、対象となるお客様に合わせた対応が必要となるためです。
多くの人は土日が休みとなり、それに合わせて営業活動する必要があります。不動産販売営業は、あくまでもお客様の都合に合わせて対応しなければならず、土日を休んでいる暇はないのです。
よって、基本的に平日休みとなり家族との休日サイクルがずれてしまう可能性があります。
不動産販売営業の年収について
不動産販売営業として働く中で、気になるのが年収です。一般的に、不動産販売営業の場合は他業界・同業界においても高い傾向があります。
ただし、さらに年収を上げたいといった希望がある方は、以下を参考にしてみてください。
収入アップしたい
インセンティブに比重を置いている企業であれば、頑張りが給与に反映される傾向があります。よって、不動産販売営業として年収をアップしたい場合はより多くの成果を上げることが重要です。
契約件数を増やすためには、お客様に寄り添って信頼してもらえる対応が必要となります。また、投資の商談であれば、投資について分かりやすく魅力的に紹介しつつ、リスクを抑えたプランの提案なども重要となります。
職種を変える
収入を高めつつ、安定した収入を得たい場合は固定給に成果給が得られる職種を目指すのがおすすめです。また、より成果に応じた報酬が高額につながりやすい、不動産投資営業に特化できる企業を目指すなどの方法もあります。
自分に合った職種をみつけるためには、転職エージェントに相談すると良いでしょう。
まとめ
不動産売買営業は、基本的に自社の不動産を売るために営業活動を行います。また、住居用としてだけでなく、投資用の不動産も取り扱っているのが特徴です。
不動産販売を行ううえで、必須となる資格はありません。よって、未経験者であっても転職できる可能性はあります。
ただし、商材が高額なため、成果をあげるためには知識とスキルが必要となり、年収アップを狙う際は転職も視野に入れるのも良いでしょう。自分が不動産売買営業として転職したい場合、希望の働き方が叶う可能性が高い専門エージェントに相談するのがおすすめです。
転職エージェントの場合、希望を伝えれば理想に近い企業を紹介してくれます。また、非公開求人も紹介してもらえる点も魅力的です。
不動産売買営業として転職を考えている場合、転職エージェントに相談してみましょう。