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施工管理はブラック?ブラックが多いと言われる理由とホワイト企業の特徴

建設・不動産 転職豆知識

2023.11.16

施工管理はブラック?

施工管理の仕事はブラックだとよく言われています。しかし、求人の中からホワイト企業を見極めることができれば良好な労働環境で働くことが可能です。この記事では、ブラックだと言われている理由とホワイト企業の特徴をわかりやすく解説していきます。

施工管理の仕事内容

施工管理職

施工管理の役割は建設や土木などの工事の全体管理をして、計画した通りに作業が進捗するように管理することです。管理項目は主に6つに分けられます。

工程管理

工程管理は工事のスケジュールを策定し、適切なプロセスで工事が進められているかどうかを管理する業務です。工程管理の仕事は顧客との日程調整や工事担当者の手配なども含みます。

出来形管理

施工管理では出来形管理を実施する場合があります。出来形管理は主に長期の建設工事で実施される管理で、建築物を複数に分割して完成順に検査を実施していきます。全体が完成してから規格を満たしているかを確認するよりも効率的に建設工事を進められるので重要な業務です。

品質管理

品質管理は品質が顧客との契約で定められた要件を満たしているかどうかを管理します。また、建材が適正なプロセスで使われていて本来あるべき機能を発揮しているか、工事作業全体の品質に問題がないかも確認します。施工品質を保証するために欠かせない仕事です。

原価管理

施工管理は原価管理も担当します。予算に応じて建材や人件費などの諸々の費用を調整します。工事原価が予算内に収まるだけでなく、計画している利益を生み出せるようにコスト管理をする業務です。

安全管理

現場の安全管理も施工管理の果たす役割です。工事担当者の安全確保のために必要な装備や機材を用意したり、使用する設備や器具の点検を実施したりすることが求められます。事故のリスクを減らす現場教育を実施する場合もあります。

環境管理

現場環境だけでなく周辺環境も含めた管理が施工管理に要求されています。環境管理では労働環境の整備による工事担当者の負担の軽減や法令遵守が必須です。さらに周辺環境への異臭や振動などの配慮をしたり、挨拶回りをしたりすることが必要になります。

施工管理はブラックが多かった?

施工管理の働く職場は、ブラック企業ばかりでホワイト企業は少ないイメージを持っている人も多いでしょう。一部のブラックな現場が目立つので、そのような意見が出てしまうのです。施工管理がブラックな環境下に置かれていると言われる要因は、以下のような厳しい働き方を強いる企業の経歴が目立ってしまうからです。
しかし、前提として「このような企業が多いわけではない」「現在もあるとは限らない」ということは理解しておきましょう。

業務量が多くて責任が重いのに給料が低い

施工管理は、責任が重く幅広い管理業務を求められることがあります。その割には、給料の水準が低くて割に合わないブラック企業が存在していました。そのような企業では、工事期間中は残業を余儀なくされる日々が続くという役割の人もいるでしょう。
現在では働き方改革も進められていて、だんだんとそのような企業が少なくなっています。

サービス残業がある

ブラック企業に勤める施工管理は、サービス残業を余儀なくされている人もいます。業務量が調整されず、対応することが多すぎて業務時間内にこなしきれなかったり、顧客から休日に連絡があって対応せざるを得なかったりすることがあるからです。
しかし、施工管理会社の全てにサービス残業があったり、残業時間が多いというわけではありません。

休みが不規則で少ない

施工管理の仕事は工事スケジュールをベースにして決まるので、企業によっては休みが不規則になりがちです。たまに休みだったはずなのに出勤になってしまったというケースがあったりすると、ブラック企業なのではと言われてしまいます。
しかしこちらも全ての施工管理会社に休日出勤があるわけではなく、休日出勤となったら振替休日があったり、雨の日は休みになる会社も多いです。

福利厚生があまりない

施工管理がブラックと言われるのは、福利厚生があまりない企業で働かざるを得ない場合があるからです。企業によっては法令遵守を正しくおこなえず、本来労働者が受けられるはずの待遇を受けられていないこともあります。また、企業独自の福利厚生もほとんどなく、苦しい生活を余儀なくされている場合がしばしばあります。
このような企業は求人を見るだけで分かりやすいので、心配な人は製造業向けの求人エージェントを利用すると良いでしょう。

施工管理の求人からブラック企業と見極めるコツ

夜間にパソコンで仕事をする人

施工管理はブラック企業ばかりではありません。求人を熟読すれば、ブラック企業を見極めて回避することが可能でしょう。ブラック企業に特徴的なポイントを紹介するので、どのような点を見たら良いかを理解しておきましょう。

給与水準

給与水準は納得できるかどうかが重要です。通常、給料は給与規程から経験や年齢に基づいて定めるとされていますが、モデル給与は記載されている場合があります。モデル給与は手当を含んだ金額のことが多い点を念頭に置いた上で、納得できる水準の企業を選びましょう。

残業の取り扱い

残業の取り扱いは求人でチェックしましょう。裁量労働制やみなし残業になっている場合には、残業するのが前提になっているブラック企業である可能性が高いと言えます。求人からはわかりませんが、インターネット検索をして残業の未払いで指摘を受けている場合には、ブラック企業の可能性がかなり高いので避けた方が良いでしょう。

休日・休憩時間

休日や休憩時間について求人で確認するとブラック企業を見極めることができます。理想的には完全週休2日制、少なくとも週休2日制と明記している求人を選びましょう。また、6時間以上の勤務に対して1時間の休憩時間が法律的に義務付けられています。勤務時間を見て休憩時間が1時間と明記されているなら安心でしょう。

産前産後休業・育児休業・社会保険完備などの法令遵守

法令遵守についてはチェック項目がたくさんあります。建設業では産前産後休業や育児休業について求人に明記されていない、社会保険完備について記載がないといったことがよくあります。法令を守っていないことがあるので、記載がない場合はブラック企業のリスクが高いと考えた方が良いでしょう。

施工管理のホワイト企業の特徴

施工管理がより良い環境で働くには、ブラック企業の求人を除外するだけでなく、求人や企業情報などを通してホワイト企業を見極めることが大切です。施工管理のホワイト企業の特徴を理解して、理想的な環境で働けるようにしましょう。

給与水準が全体平均以上で業務量に見合っている

ホワイト企業なら給与水準は日本の平均以上になるでしょう。施工管理は業務量が一般的な職種より多くて専門性も高いので、平均以上の給与水準が支給されるのが当然です。550万円程度の給与を保証しているならホワイト企業と考えられます。

サービス残業がなくて残業時間が短い

ホワイト企業では残業ゼロということもありますが、建設業では多かれ少なかれ残業をせざるを得ない状況が起こります。ただ、施工管理は業務量が多いとはいえ残業が長いならブラック企業です。理想的には月20時間以内、長くても月に30時間以内に抑えられるようにしている企業ならホワイトでしょう。なお、月20時間以内というのは毎日1時間の残業をすることに相当します。

有給休暇の取得率が高い

有給消化が積極的に進められている企業はホワイトです。休みを取っても現場が回るように手厚く人材確保をしていることがわかるでしょう。有給休暇取得率は80%以上が理想的で、全国平均は50%前後になっています。ホワイト企業なら有給休暇の取得率を公表していることが多いので、企業情報を調査して確認しましょう。

働き方改革を推進している

働き方改革を推進しているなら、今はホワイトでなかったとしても、だんだんとホワイトな労働環境になっていくと期待できるでしょう。国土交通省が推進する建設業働き方改革プログラムに則って、生産性を向上させて長時間労働を減らす努力を続けていることを公表情報から確認しましょう。また、給与や社会保険の改善に取り組み、法令遵守を推進しているなら安心して働けると考えられます。

施工管理はブラックなのかについてまとめ

施工管理は仕事がブラックなのではなく、勤め先の企業がブラックなので厳しい労働環境に置かれている人がたくさんいるというのが実情です。ホワイト企業の特徴を理解して、就職先・転職先を見極めることで理想的な働き方を実現できるでしょう。現在ブラックな企業から転職を検討している人は、転職エージェントに相談してホワイト企業の求人情報を効率的に集めるとよいでしょう。

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