株式会社RSG

建設・不動産専門の転職・求人情報サイト

設備施工管理とは?平均年収や仕事内容を詳しく解説

建設・不動産 転職豆知識

2023.11.13

設備施工管理の年収や仕事内容

設備施工管理とは、ビルや商業施設の空調や排水に給湯、消防等設備に関わる管理をする仕事です。では具体的に設備施工管理はどういう仕事内容なのか、また平均年収はいくら位か、さらに実際に設備施工管理の仕事をしている人の口コミや体験談も合わせて詳しく見ていきましょう。

設備施工管理とは?

住宅設備をチェックする男性

設備施工管理とは、大規模な都市の再開発などによって近年需要が高まっている、ビルや商業施設といった建物における様々な設備の工事を管理する仕事です。仕事は大きく分けて工程管理、安全管理、品質管理、原価管理に分けられ、さらに工事の種類も電気、配管、空調、通信、機械、消防等の種類があります。

設備施工管理の仕事は、これらの工事が計画通りスムーズに進むようにスケジュールの調整等管理を行う事です。そのため、現場のリーダーとしてクライアントと打ち合わせをしたり、現場で働くスタッフに指示を出す等しなければならず、高いコミュニケーション能力が求められます。

また施工管理の仕事は幅広く様々あるので、複数の問題に同時に対応できる能力も必要です。さらに仕事中は予想していないようなハプニングも起こります。そういう時にうろたえる事なく冷静に判断できる能力も大事です。さらにスケジュール通りに工事を終わらせなければならないので、スケジュールをきちんと把握し、管理や調整ができる能力も必要です。

設備施工管理の仕事内容

設備施工管理の仕事内容を詳しく見ていきましょう。

工程管理

工程管理とは、工事がきちんとスケジュール通りに終わるように管理する仕事です。電気、配管、空調、通信、機械、消防等の設備工事をスケジュール通りにこなさなければなりません。当然これらの工事の現場をとりまとめ、工期内にすべて完成させなければならないので責任の重い仕事です。

安全管理

安全管理は、現場で事故が起こらないように作業環境を整えるというのが仕事です。工事で使用される機材に問題がないか点検をしたり、工法がきちんと守られているかをチェックしたりします。さらに、現場で働くスタッフの健康チェックも大事な仕事の1つです。

また、設備工事は機材が倒壊したり転落事故が起きたりする可能性があり危険が伴う為、安全パトロールをしたり定期的にミーティングを行ったりして事故が起こらないようにします。

品質管理

設備工事がきちんと基準や品質に沿って行われているか管理するのが、品質管理の仕事です。決められた試験方法や点検方法を用いて、品質が保たれているか確認します。例えば、しっかりと設計図通りに工事が行われているかや、材質や強度が守られているかをチェックし、写真も撮影するなどして施工記録を作成します。

原価管理

予算内で工事が終了するようにコスト管理を行うのが原価管理の仕事です。人件費や資材費が予算オーバーしてしまう場合は、上手く見直しながらなんとか利益が出るように調整する必要があります。

設備別設備施工管理の仕事内容

配管設備と空調設備のチェック

設備施工管理の仕事は、担当する設備によって仕事内容も大きく異なります。では、具体的にどう異なるのか詳しく見ていきます。

電気設備

電気設備工事時の施工管理の仕事は、主に電気工事の技術者を上手くコントロールしながら納期までに電気工事を終わらせる事です。技術者が効率よく働けるように環境整備を整えるのも大切な仕事です。工事が遅れている時は、上手くスケジュールを調整して間に合わせる必要があります。

配管設備

配管設備工事時の施工管理の仕事は、水道管や排水管、ガス管等配管工事をスケジュール通り終わらせる事です。配管工事では、ただ配管を設置して終わりではなく、他に補修工事やメンテナンスも行わなければならない為、あらかじめ補修工事しやすいように設計や施工管理を行うのが腕の見せ所です。

空調設備

空調設備工事時の施工管理の仕事は、エアコンや換気設備、それから排煙設備工事のマネジメント業務です。技術者を指揮しながら空調工事を滞りなく進めていきます。そのため、施工管理者は空調に関する基礎知識が求められます。

通信設備

通信設備工事時の施工管理の仕事は、電話線やインターネット回線工事の管理業務です。特にインターネット回線の設置工事は、SNS等の普及により工事の需要も高まっています。逆に電話線の工事は、スマートフォンの普及により減少傾向にあります。

機械設備

機械設備工事時の施工管理の仕事は、プラント工事や建物内のエレベーターやエスカレーターを設置する工事の監督を行う事です。特にプラント工事では危険物を取り扱う事もありますし、火災や爆発する恐れのある作業も少なくない為、監督として現場で働くスタッフの安全管理が大切です。

消防設備

消防設備工事時の施工管理の仕事は、非常用エレベーターの設置工事や消火栓工事を行う作業員に上手く指示を出しながら、スケジュール通りに消防設備工事を進めていく事です。これらの設備は、建物や施設内でこれから働く人の命を守るものなので、ミスの無いように完成させる事が求められます。

設備施工管理の平均年収

設備施工管理の全ての世代を含めた平均年収は、需要の高まりもあって比較的高い傾向があり約600万円ほどになっています。では、年代別にそれぞれ詳しく見ていきましょう。

まず、20代前半の平均年収は約360万円程です。月給で言うと約25万円程度になります。20代後半になると月給は約30万円になり、年収は440万円になります。30代前半は月給が約34万円、年収は510万円と次第に上がっていきます。30代後半は月給が約40万円、年収は約600万円です。

しかし、40代前半になると月給が約43万円、年収も約650万円となり、40代後半は月給が約47万円、年収が約700万円と上がります。そして50代前半で月給が約50万円、年収が約750万円となりピークを迎えます。それから50代後半もほとんど変わりませんが、少し落ちて月給が約41万円、年収が約660万円です。

その後、60代に入ると定年退職する人も増え、再雇用されたとしても給料は大幅に下がって60代前半の月給が約35万円、年収が510万円となります。さらに60代後半はさらに下がって、月給が約32万円、年収が440万円となっています。これらはあくまで平均で、スキルや資格を持っていれば、さらに年収を上げる事は可能でしょう。

設備施工管理をしている人の口コミ・体験談

設備施工管理の仕事で働いている人の口コミや体験談をいくつか見ていきましょう。

まず、良い意見として、体をよく動かすので健康になるという意見がありました。「早起きして規則正しい生活をするようになり、健康体になりました。とにかく現場では体をずっと動かしているのでダイエットにもなって一石二鳥です」という意見や、一つの分野のスペシャリストになれるという口コミもあります。「電気や空調といった分野では常に最先端の技術を学ぶ事ができてスペシャリストになれるというのがメリットです。勉強するのは大変ですが、その分大きく成長もできるのでやりがいがあります」というような体験談もあります。

一方で、不満を述べているような口コミや体験談もいくつかありました。まず残業についての意見です。「とにかく仕事量が半端ありません。書類の作成やチェック、現場での打ち合わせに技術者の手配に工程表の作成、さらには見積もりや請求書の作成等、やる事は山ほどあって、定時に終われないこともあります」という意見や、「休日出勤があるので、絶対に休みが欲しいという人には大変かもしれません」というような口コミもありました。会社によって働き方・残業は様々で、このような残業の多い企業もあれば、働き方改革で改善された企業も多く存在します。転職する際は、会社選びが重要になりますので、ブラック企業を見極めるためにも転職エージェントを利用して情報収集するのが良いでしょう。

また、コミュニケーション能力が求められるという口コミも少なくありません。「現場には色々な職種や年齢層の人がいて、彼らをきちんとマネジメントする必要があります。とにかく高いコミュニケーション能力が要るので、沢山の人と話すのが苦手な人には向いていないかもしれません」という意見がありました。

このように、口コミや体験談を見てみると、人によっては大変な仕事かもしれないが、適切な転職先を探し分野のスペシャリストになることで、やりがいやキャリアアップに繋がる魅力的な仕事であることが分かります。

設備施工管理の仕事は大変だが、年収もやりがいもある仕事

一言で設備施工管理の仕事と言っても、担当する設備は様々な分野があり、どれもビルや商業施設等の建物の設備として欠かせないものばかりです。年収は高い傾向で働き甲斐のある仕事でもあるので、興味のある人は資格取得でスキルアップしたうえで、転職エージェントを活用してチャレンジしてみると良いでしょう。

バナー

よく読まれている記事ランキング